感動するアニメを紹介していこうと思います。
たかがアニメ、されどアニメ。娯楽作品は一つの芸術として見ることが出来ます。そこには作画、演出、脚本、音楽、声優。。。等々。あらゆる世界のプロフェッショナルが時間と魂を削りながら作り上げた結晶があります。良い作品は誇張抜きでそこら辺の哲学書を凌駕するというのが一人間の思っていることです。
今回は、そんなアニメについて書き上げていこうと思っています。とりわけ紹介していきたいのは感動できるアニメについて。そんなに多くの作品を紹介する気はありませんが、それでも本当に僕が心打たれた作品をいくつか紹介していきたいと思います。
そしてよければ視聴していただければ嬉しく思います。
その1.ハンターハンターキメラアント編
全編を通して面白いハンターハンターですが、とりわけキメラアント編は本当に素晴らしい出来だと感じました。これほどまでに感動したことは大人になってあったかな。というぐらい素晴らしいタイトルだと思います。
アニメ制作会社はマッドハウスということでしたが、殊勲を与えられるほどのファインプレーだと思います。原作の良さをこれほどまでに引き出しているのは製作者がよほどハンターハンターの良さを知っていないと難しいと思います。
ハンターハンターと言えば、旧作と新作がありどちらがいいのかはファンの間で対立を呼んでいるのだと言います。ただ、キメラアント編は新の方しかないのです。それでもこれほどの出来で走破したことは本当にすごいことではないかと、感じます。
内容について
本当のやさしさとか思いやりとか、人間の傲慢さとか身勝手さとかをキメラアントという知性を持った怪物を通して、上手い具合に皮肉入れるということが多く描写されています。ただ、そう言った悪い部分を書くだけではなくて、人間の中にも素晴らしいものがいる。また一見すると弱い人間の中にも実はとてつもない「強さ」「特性」を持った者がいる。
そういったことを読者に伝えてくれる内容となっています。
人間の本質を学べる神アニメです。
上の通り。
人という生物はなにか?強さとは何か?生きていくこととは何か?
人間の本質にここまで迫った作品はなかなかお目にかかれません。日々の生活の中で忘れている物を思い出させてくれる名作かと。
追記グロ耐性がないと見るのはオススメしません。
僕はグロが無理な人間です。ただそう言ったシーンがくるときはなんとなくわかるので目を背けるわけです。この通り結構グロいので、耐性がない人は見ることをお勧めしません。
まあ、それを差し引いても素晴らしい作品であることは間違いありません。
その2.NARUTO
人間として強くなるにはどうすればいいのか。それがこの作品の中には詰め込まれています。愚直に努力することの大切さ、守る人間の強さ、背負う人間の強さ。
ーーーーそして力におぼれることの愚かさ。
さまざまな人間哲学が盛り込まれた平成の名作はいつまでたっても色あせることはない。と、言えるのではないかと思っています。
ちなみに作画も変態レベルにいいです。迫力があり、かつ趣のある独特の描写は違う意味で感動するのではないかと感じますね。戦闘シーンは何というかすごいです。
弱い人間ほど強くなりたいと願うもの
人間的に弱いほど、強さというものに執着する。そう言ったことをこの作品では幾度も感じることが出来ます。これはあくまでもアニメの話なのですが、現実でもこういった人間は割といたりしますし、多くの人が共感することなのではないかと思います。
しかしながら、本当の強さとは目に見えないところにある。それは打たれ強さとか、本人に気づかれないような思いやりとか、見えないところでする努力とか。本作品ではまさにそう言った「忍ぶ強さ」を知ることが出来ます。
イタチの人生には見ていて思うところがある
優秀にもかかわらず、自分ではなく他を活かすために己の人生をなげうって歴史の生贄となる。そう言った生き方をするイタチの生き様こそがまさに、強い人間を象徴しているのではないかと感じました。
そしてそんなイタチに
「すべてを背負い込むな。俺のような失敗をするな」
と言わせるところに粋さを感じますね。
非常に長いのですが
放送がされて10余年ぐらい放送されていた長寿アニメです。結構長いのですが熱中してみているとすぐに見終わるかと思います。ただ時間がない人もいると思うのでオススメのタイトルだけ書いておきます。
- 中忍試験編
- サスケ奪還編
- 暁始動編
- マダラ&柱間の過去編
- サスケVSナルト
個人的に、暁が活躍をし始めるところからナルトは一気に面白くなったなあと思います。ただ、暁がどういった組織化を知らないといまいち楽しめないと思いますので、一番は最初から見てもらうのがいいのかなと思っています。
その3.鋼の錬金術師
アニメは2種類あります。旧の方は完結がせずに終わっているのですが、新の方は完結しています。フルメタルアルケミストという内容でして、原作に忠実に作られており鋼の錬金術師という作品を知る上では十二分とも言えるものとなっております。
作画もすごく良くて、アニメとしての出来は素晴らしいものだと言えます。
人間の欲望を描いた哲学的な名作
この作品は欲望について掘り下げた作品だと僕は思っています。人は欲し、欲するからこそ強くなれる。ただ、欲しいものばかりに目が行ってしまうと今度は本当に大切な物を見失ってしまう。そう言った人間の弱さを掘り下げたダークな部分な成分も含んでいるのが本作です。
現実においても
現実でも、欲望に目がくらんで大きな失敗をしてしまう人が多く。これは一個人の問題ではなく歴史を見ても、です。戦争、差別、貧困。あらゆる人類の失敗の発露はやはり欲なのです。ただ、欲がなければ人間はやはり成長できない。人は非常に複雑な生き物なんですね。
一つの答えを掘り下げた名作
手に入れることではなく、「捨てること」、これの大切さを教えてくれる名作だと思いました。欲を捨てる、過去を捨てる、権力を捨てる、武器を捨てる、怒りを捨てる、憎しみを捨てる。ーーーそして能力を捨てる。
人の幸せは「手に入れる」だけではなく、手放すこと、さらには捨てることにこそ本質があるのだ。と教えてくれるような気がします。
ただ明確な答えはなく。
作品において最後は捨てることを選択した主人公、エド。ただ、最終的にはより大きなものを手に入れることになりました。捨てるでもなく手に入れるでもなく。人生の明確な答えは読者自身にゆだねるという形で終わりを迎える本作は一つの哲学書ともいえます。
その4.暗殺教室
弱い人間がいかにして、社会を生きていくのか。世を渡り歩いていくのか?これを掘り下げた内容となっており、多くの苦労人の胸に響くのではないかと思っています。
基本的に世の中のほとんどの人が凡人です。そして凡人たる人間は努力をしないことには結果を出すことは叶わないわけですが、多くの人は努力の仕方を間違えて、中々うまくいかないことが多いのです。そう言った中で今作品は「価値のある努力のしかた」これを教えてくれるのです。
いろいろな「本当」をおしえてくれる
努力は報われる、人には優しくした方がいい、人生は生まれた時に決まっている。いろいろな一般論が世間ではもてはやされています。しかしながら時に「それって本当なの?」と思わされるようなことが多々あります。
この作品では、割と現実的なことを教えてくれ、それが生きる上で参考になったりします。
自分の才能の活かし方を知る
水を得た魚、という言葉がありますが世の中を見ていると実際に水を得た魚になれている人はほとんどいないような気がします。どちらかと言えば自分が泳げない場所で精いっぱい努力し、もがき、余計な体力を消費している人が多いのではないかと感じますね。
ただし、世の中で活躍するためには、より多くの収益を得るためには、より出世するためには。己と向き合って才覚を見つけそれを磨き上げていく必要があるのです。そういった意味ではこの作品はそこについて振り切って、掘り下げられている部分が多いのかなと思います。
自分というちっぽけな人間の影響範囲をどうやって広げていけばいいのか。作品を通して学べ、いつの間にか視聴者も暗殺教室の生徒になっているのです。
正しい努力
正しい努力が出来ていないと感じる人には、お勧めできる内容となっています。結局のところは努力は方向性が物を言います。新幹線に乗っていても方向性があっていなければ、目的地に到着することはできません。努力も一緒です。
その5.あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない
感動する作品と言えばこれも一つ。あの花と呼ばれている本作品は放送から十年近くたっているのですが、いまだに根強いファンが残っている名作です。
成仏できない幽霊がいること以外は、なんてことはない日常的な話といえます。ただ、なんてことのない日常だからこそ、それを見ている人は共感を覚え感動することが出来るのだな。と思いました。
僕にも昔仲の良かった友達がいたのにな。あいつは今どうしているのだろう。と。
過去に戻ることは出来ないが、過去があるから明日を生きられる
過去というものは美化されるものであり、すごくきれいなものです。ただ綺麗だからこそ振り返ってしまい、ちょっと憂鬱に浸ったりしてしまい、戻らないあの頃を引きずってしまう人もいるのではないかと思います。
この作品は美化された過去に執着して前に進めない人間が、その過去に対してけじめをつけて前に進む強さを描いた作品であり。
子ども→大人になる過程を描いているのではないか。というのが一推察です。僕だってそう言った時期があったと思いますし、これを呼んでいる人もたぶん、過去と決別し、現実と向き合って生きていかなければならない1シーンがあったのではないかと思います。仮にそういった思い出があるのならば、きっとこの作品は、そのときに戻してくれると思います。
「なつかしさ」に対して思い入れがある人はぜひ
あの頃はこうだった、流行っていた曲があって、流行っていたギャグがあって、漫画があって、周りには友達がいて、そのときに流れていた風があって。自然があって。川があって。夕焼けがあって。
そう言った懐かしさに対して一つの思い入れがある人はぜひ、見てもらいたい作品です。きっと心の中で共感できる部分があり、感動できると思います。
アニメを見ると賢くなれる。
アニメを見れば余計な知識が身に付きます。無駄な生き様を学ぶことが出来ます。そして、時間を捨てることになります。
でもそう言った時間や、無駄こそが人をより人らしくしてくれる貴重な1資源になるのだと思います。無駄なことをしないと、人は大人になれません。さらには社会なんて無駄なことだらけであり、その無駄なことに自分なりに考えて意味を見出すことに人生の本質があるのです。
アニメでは意味のないことに答えを見出す、哲学的な部分が多く描かれており。そういった意味では人生の教師になってくれる部分もあります。
娯楽は娯楽ですが、そこには少なからず学びがあり、普通に生きているだけでは知ることが出来なかった世界が広がっているのです。
考え方を柔らかく、強靭に
人間の心は強いだけではダメなのです。世界一硬いダイヤモンドがトンカチで叩けば粉々になる様に、硬い心もくだらないショックで壊れることがあります。
大事なことはしなやかさです。ゴムのように弾力性があり、柳のように受け流す。そう言った強さが必要なのです。これは本を読んでいるだけでは身に付かず。時に遊び、時に悪いことをして、時に間違って身に着ける必要があるのです。
最後に
面白い作品なんて、腐るほどあります。今回紹介した作品は言うなれば氷山の一角。そして僕自身の主観によって集められたものです。ですから、自分で答えを探してほしいと思います。自分の価値観を信じ、これだという作品を見つけてほしいと思います。
探しているうちに、いろいろなものに触れることが出来。その結果として人はより高尚な人に進化できるのではないかと。
ということで、今回は以上です。ご清聴ありがとうございました。
参考ブログ:見るだけで元気になれる映画