ミズノの最新バット、
「ビヨンドマックスレガシー」
を試打することで見えてくるものがありました。
野球は道具次第で、本人の力量を底上げできます。高校時代当てるしか能がなかったバッターでも、軟式野球でビヨンドを使った結果。
大打者になることはザラです。
勿論、バットに当たりもしない人が使えば効力はないですが、「使える人」が使えばかなり力を発揮することになります。
打球は
「遠くに飛ばせれば飛ばせるほど良い」
と言えます。
遠くに飛ばせるということはその分、打球の初速が速いということであり、そういった打球は野手が取りにくいです。
野手が取りにくい打球を多く打てるチームは勝ちやすいので、以前のギガキング02と同じように
「チームに一本ずつ」
みたいな状況になることも予想できます。(最近は勝利至上主義なチームが増えてきました)
目次
野球は道具ではなく本人の技量によるところがおおきいが・・・
勿論。
打撃は道具ではなく、本人の技量が大きく関与するわけであり、いくらビヨンドといえど使い手がアレだと
豚に真珠
です。それでも、しっかりと使いこなせれば
鬼に金棒
です。
昔、龍谷大平安の2番を打っていた人と打撃練習をしたことがあるのですが、ビヨンドを使った打球はすさまじく、凄いとかカッコいいとかそういった依然に「危ない」と思いました。
戦争などを顧ても化学が発展すれば、犠牲者は増える傾向にあります。まさか野球でもその認識が通用する日が来るとは思いませんでした。
最新のビヨンドの登場。我が家にもやってきました。性能はいかに。
僕自身、気が速いもので実践でも使っています。実際に使ってみるのと自分が想像しているのとでは感覚が違うものです。
僕が変なのかもしれませんが、ちょっとだけ癖を感じて打席では「その癖」を意識して使うことが大事になるのかと思いましたね。
バットは刀みたいなもので、どれだけ切れそうだと思っていても使い手が認識を誤っていれば、なまくらになってしまいます。
せっかく試打をさせてもらったので、僕なりの感覚を書いていこうと思いました。注意点は以下の通りです。
- これは宣伝記事ではない。好き勝手書く。
- あくまで一人間の感覚である
- あくまでバッティングピッチャー相手。実践では変わってくるかも。
実際に使ってみた感想。
ライナー系の打球が美しく伸びていき、地面と接触したときに跳ねるのではなく滑る感覚が良かったです。
高めのボールをしっかりと上から潰すことが出来れば、ポップフライを無くすことが出来ると思います。
ビヨンド特有の「捕まえる能力」も上々です。
いい感触を手に残し使うことが出来ました。特に芯でとらえた時は小気味がいい感じです。
ああ、ビヨンドだなあ。
と思いました。それでも金属とかの感覚を大事にしている人にはちょっとお気に召さないかもしれません。
ヘッドの返りはギガキング02と違って絞りの部分がなくなっているので、返りにくく立ち遅れしやすいのかと思いましたが、存外返りやすく、割と好感触でした。
内角のボールに刺されるのはバッターの恥ですが、しっかりと対策出来れば実践でも対処可能かと思います。
僕はトップバランスを使っているのですが、重さがあって若干の振りずらさを感じるところはむしろ高評価をしています。手に持ったときに
「振りやすい」
と感じるバットはむしろ、打球のスピードが落ち、凡打になりやすいのです。逆に
「こいつは一筋縄ではいかんだろうな」
と思うバットの方がヘッドスピードが出て遠くに飛んでくれるという点に加えて、使う時に「気を使う」ので実践では結果を残しやすかったりします。
そういった意味ではトップバランスはきちんと扱いが難しい「トップバランス」でいてくれたので最高でした。
ビヨンドマックスレガシーの使い方
ビヨンドマックスレガシーの使い方をせっかくなので、書いていこうと思います。実際に購入する人がいるか分かりませんが、このバットにも癖があります。
それを書いていきたいと思います。
人間一人一人感覚が違うのは承知の上です。
しかしながらせっかくこういった記事を書いているので、一所有者として使い方を共有していこうかな、と思います。
レガシーの使い方1.目線を内角高めに。
レガシーは確かに良いバットですが、差し込まれるとそこら辺のバットと変わりなくぼてぼての打球になり凡打を量産してしまいます。
個人的には内角高めのボールにいかに立ち遅れないかが、このバットの使い方の第一になると思っています。
1ストライクを取られるまでは、内角のストレートを山張りしておいて使うことは打率を上げるうえで効果的な手段になると感じました。
レガシーの使い方2.根っこは恥と考える。
これはあくまでも感覚的な話になるのですが、
根っこで打つことを極端に嫌がる
事がこのバットの真の使い方なのかもしれません。
ビヨンドシリーズは先周辺は強いのですが、根本周辺は普通のバットと同じかそれ以上に弱い気がします。
そういった中で、
「根っこに当てちゃダメ、根っこに当てちゃダメ」
と意識してボールに向かっていくことで、ミート率が上がりました。(あくまでも一人間のやり方ですが)
感覚的に書けば、
体とボールとの距離を空けながら打つ
という認識が使っていく上で効果的なのだと感じますね。
ミート時の傾向について
傾向としては多少バットの先でミートしても、先周辺はラインドライブの系統の強い打球が飛んでいくことが多いと感じました。
普通にジャストミートすれば角度がついてオーバーフェンスも狙えるのですが、このバットは後述するように
ヒットの延長線上がホームランになる
という認識で使った方が良いです。そういった
「人間欲張るとろくな結果にはならない」
と教えてくれる、現実的なバットです。
名将野村克也が言った通り
ホームランは天才が打つものだ
と考えましょう。
普通のバッターはビヨンドシリーズが元来持っている、「初速が速くなる」という点にありがたみを感じ、野手の間を抜く打球を意識し、使っていくのが身の丈に合っているのかと思います。
僕もそうやって使います。
レガシーの使い方3.効果的な意識
「ウレタン部分(ゴム)に当たれば勝ち」
というつもりでミート重視で打席に立つことこそが一番効果的な使い方だと思いました。
打球速度もある程度乗ってくるので間を抜くような打球も打てますし、そうなれば長打にもなります。またウレタンの捕まえる具合もスイングスピードが遅い時に発揮される感じです。
こういったウレタンを使うと意気込んでしまい遠くに飛ばそうと力んでしまうのですが、それだとボールが変形してしまいますね。
試行回数が少ないので、強く言えません。
それでも前回のギガキング同様、力んでしまうとボールに対しての反応が遅れて内野フライが増えてしまいます。
せっかくのビヨンドシリーズ、使いこなしてナンボ
せっかく活躍するために買ったビヨンドシリーズがむしろ成績を下げてしまう要因になってしまっては本末転倒です。
自身のタイプを見極めていくことが大事です。
そういった意味では
トップバランスで購入するか、ミドルバランスで購入するかは重要な選択肢になりそうな気がします。
ビヨンドマックスレガシーの購入
僕はゼビオスポーツの通販で購入することが多いのですが、(割引があるので)まだ入荷していないのでアマゾンで購入しました。
今購入するのならば早く家に来る点も加えて、アマゾンで購入するのが良いのかもしれません。スマホでも気軽に買えますし。
トップバランス
ミドルバランス
ビヨンドマックスレガシーが家に届くまでに出来ること。
最後にこちらについても書いていきたいと思います。
現在は売り切れが続出中であり、中々手元に届かないです。そう言った中で僕たちが出来ることは何なのか。それは
バッターとして己の力量を鍛えることではないかと思っています。
鬼に金棒
という言葉の通り、良いバットは、良い使い手がいればその実力をフルに引き出せます。
トレーニングをしていくことが大事です。
僕はバッティングにおいて基本的な能力がすごく大事だと思っています。
昨今はいろいろな打撃理論がもてはやされているわけですが、やっぱり前から来たボールをしっかりと捉え、それを遠くに飛ばすことが大事になると思っています。
バッティングは極めれば、極めるほどに基本的な部分が大事になる。
というのが一理論です。
体を鍛えること。
バッティングで大事なことはシンプルです。
飛距離を伸ばすことだと思います。
80M飛ばす選手より、100M飛ばす選手の方が良い選手です。
100M飛ばす選手は80M飛ばす選手より打球が速いのでホームランだけでなくヒットもたくさん打てます。小学生でもわかる簡単な理屈です。
しかし、
「野球は技だ」
と思う人にはなかなか理解してもらえないことです。
それでも、技なんて圧倒的なパワーの前では通用しないものです。柔よく剛を制すとはいえ、格の違うパワーの前にはテクニックは通用しないと言えます。
こと軟式野球にしても同じく、やはり飛ばす選手が多く在籍するチームは基本的に強いです。
飛距離向上に大事なことは、体を鍛えることです。
瞬発的なパワーを出せるようになれば、打撃だけでなく投球、送球においても高い効果性を望めます。
自宅でやるトレーニングはそういったものを多めに取り組むことがいいのかなと思っています。僕自身は自宅で完結する野球の野手、打者向け筋トレ。着実に大打者になろう。でも書いているのですが、ハイクリーンを中心として背中を鍛えるようにしています。