ソフトバンクホークス期待の左腕、古谷優人投手が窃盗をしたみたいです。
なんでも、ロッカールームにあった他の選手の私物を盗難し、警察が独自調査したところ古谷投手に行きついたとか。
160キロの直球を投げる期待のピッチャーだっただけに残念でなりません。しかも、左投げですよ。
あれだけの荒れ球を何とかして、枠内に収めることが出来れば(荒れ球はそのままで)面白いピッチャーになっただろうに。
野球はbaseballではありません。礼節を重んじる紳士のスポーツです。もはや日本の国技と言っては過言でもありません。
それに伴って、世間からの目というのは、他のスポーツよりも厳しいものがあります。
くわえて、ソフトバンクは会長が王さんということもあって、そう言ったところには厳しいんでしょうね。まあ、他球団でもクビにはしたでしょうが。
しかし、球団は契約を結ばないものの、被害届は出さないとのことで、今後どこかしらの球団が拾うことも無きにしも非ず。
どれだけ人間的に問題があろうと、マウンドに上がり、打者から3回空振りを奪えば、アウトは一つもらえます。
先発ローテションに入って、15勝すれば、ファンからは称賛されるでしょう。
しかしながら、野球はチームスポーツです。どれだけ素晴らしい能力を持ってようと、何かしらの問題を起こした選手は「傷物」として扱われるでしょう。
そういった前科アリの選手がよそから入ってきて、マウンドに上がろうものならばキャッチャーだって「こいつのボールを活かして、バッターをねじ伏せてやろう」
と思わないだろうし、援護をする打線も、「今日は古谷が投げるから、俺らが打たなくちゃな」と、奮起してくれないのではないかと思ったりします。
そして、球団フロントにいるお偉いさんたちは、現役時代にしのぎを削った怪物ばかりです。監督やコーチだけでなく首脳陣は野球に人生を掲げた生粋の野球バカばかり。
ですから、チームに必要とされ、勝利に導く選手がどんな選手なのか、多分わかっているものだと思います。それはグランドにいたからこそ分かるはずです。
僕が大好きな選手は山田哲人です。ちなヤクですから。で、今季はリーグ、日本シリーズと制覇できましたが、間違いなく彼の力が大きかったと思います。
実力・・・言うまでもありません。
しかし、哲人は人間的にも素晴らしい物を持っているのだと思います。中堅どころの選手として、ベテランと若手、いい感じのつなぎ役としていてくれるのです。
まさしく、チームの潤滑剤。そういった選手がいると、自然とチームがまとまります。
で、そう考えれば、素晴らしい能力がある選手でも素行に問題がある選手は団体競技の野球においては不純物質として扱われるものではないでしょうか。
そのため、獲得に乗り出す球団が出てくるのかは微妙なところです。
目次
仮に獲得に乗り出すのであれば、どんな球団なのか。
ソフトバンクの古谷選手、ポテンシャルで見れば歴代でも最高峰ではないでしょうか。
160キロを投げて、なおかつ、左投げ。
これだけでも、十分に素晴らしい才覚を持っています。しかもまだ、22歳です。これからガンガン売り出していける年齢です。
プロ野球選手は25~33ぐらいまでは体力を維持しつつ、そこに技術と経験が加算されます。ですから、これぐらいに大記録を残す選手はすごく多いです。
イチローしかり、大谷しかり、松井しかりです。
そう考えれば、古谷選手もまだまだこれからです。論理観を無視して、ファンの声なんかも無視して、とにかく強い選手を育てたい、とあるのであれば、獲得する球団も出てくるのではないかと思ったりします。
そう考えた時に、獲得に出てくる球団はどこなのか?
中継ぎに問題ありの球団は手を上げたい
今や、優勝チームには強力な救援、中継ぎ投手アリ。
といっても過言ではありません。
現代野球は計算できる投手が必須です。
古谷選手は計算こそできないものの、試合中盤、終盤で150キロの荒れ球を放る左腕が出て来れば、相手としては嫌じゃないでしょうか。
一応、この人はスライダーも結構切れますから、中継ぎとして安定しなくとも左のワンポイントして活用することも出来るかと思います。
移籍するならセか
僕自身は、そこまでデータに詳しくないのですが、セリーグというのはこういったパワーピッチャーを苦手としている印象があります。
ですから、セリーグのどこかしらの球団が手を上げるかもしれません。多分巨人はないと思います。
今年は中田選手を獲得してから、チームの負けが込んだこともあります。これで古谷選手を獲得すれば、それなりに叩かれることは誰でも分かります。
横浜がなんかとりそう
ただ、巨人は獲得しないでも、横浜あたりはなんとなくですが、獲得しそうな雰囲気があります。ホントになんとなくですが。
マクガフの後継者にヤクルトはどうだろう
あと、我がヤクルトは現在勝ちパターンが固まってきているので多分とらないと思います。
しかし、今季守護神だったマクガフが退団する旨を報告しました。そうなると、剛球を投げる抑えがいなくなるので、もしかすると獲得するかもしれません。
それでも、野村監督の教えを乞うている高津監督です。ノムさんの人間性を重視する考え方は、古谷選手の今回の事件をどう見るのか。
まあ、ノムさんも昔はそれなりに問題児を抱え込んで活躍させた経歴があり、その血を受け継いでいるのであれば、古谷を獲得して、再生工場するかもしれませんが。
古谷選手、更生の道
おせっかいですが古谷選手は、精神的なところに問題があるのかもしれません。
というか、コロナで世間がにぎわっている昨今。
精神的な部分で弱さを露呈する選手が増えた気がします。
中田選手しかり、西川、大田しかり。
今年不祥事で首になった選手が、かなり多いのは、コロナショックでお外で遊ぶことが出来ずに、うっぷんがたまっているからこそ、こういった問題を起こすのだと思っています。
つまるところ、精神的な部分に煩悩があるのです。人間的な土台からやり直さないといけません。
ということで、古谷選手は一度野球から離れて、1年間ほど、山に籠ってみてはどうかと思います。決して冗談ではありませんよ。
頭を丸めて、出家するのです。朝昼晩は寺の中で過ごすのです。
そこでは、禁欲は当然のこと、断食も敢行します。
そして、寺の中で日々禅問答の日々です。
生きるとは何か、人間とは何か、そして、自分がなぜ生まれてきたのか。
もう一度、自身に問い詰める所からスタートです。そうやって、日々考え続けていくと、座禅をせずとも、心は常に台座に座った状態であることが出来ます。
一流の選手だけが持っている、心の平穏ですね。そういった選手はグラウンドだけでなく、私生活でも大きな波風は起こしません。
僕は正直、中田もその他の不祥事を起こした選手も何かしらあれば、一年間はお寺に出家した方が良いと思っています。
つまるところは、駆け込み寺です。
人前で仕事をする人間は、欲望との付き合い方を学ぶ必要がある
欲から入って、欲から離れる
これは名将野村克也の言葉です。
野球は欲がなければ、上達しません。
しかし、ある程度実力を付け始めると、今度はその欲が自身の成績に影を落とし始めるのです。
一流というものは、この欲と上手く付き合えるものです。どれだけ上手くいっても、謙虚に自分と向き合い、その中で己の腕を磨く。
そうやって、選手はプロ野球だけでなく、世間から人間のお手本として評価され始めるわけです。
それを踏まえて、ぜひとも、お寺の方に出家してもらえれば、こちらとしては助かります。そして、精神的に成熟したら、マウンドに上がりましょう。
ブランクがあり、すぐに剛速球は戻ってこないかもしれません。それでも、一度投げていたものは体が覚えているはずです。
プロ野球選手は社会のお手本であるべきだ。
健全な肉体には健全な精神が宿る
とは言いますが、昨今のプロ野球選手の不祥事を見ていると、それはどうなのかな。と思ったりします。
そう考えると、技術はもちろんのこと、一社会人としてより高い次元を目指すことが大事ではないでしょうか。
先輩の柳田選手や王会長。人間的に素晴らしく、大記録を出したときも謙虚でした。柳田選手はちょっと天然に見えますが、瞳の奥には知性を感じますしね。
それは、自身が一人間に過ぎず、一人では生きられないことを知っているからではないでしょうか。彼らこそまさに
文武両道の超一流です。
野球は団体競技ですから勿論のこと、人間は社会に活かされています。一人では生きることはできません。
だからこそ、いま、心を入れ替えて、仮に拾ってくれる球団があるのであれば、恩返しすべく心を入れ替えていくことです。
そこから、第二の人生が始めるのではないかと思っています。