平成のアニメ業界を彩った作品は数多くあります。
僕はその中でも、
涼宮ハルヒの憂鬱。
これを推したいです。
15年前のアニメですが、全く古臭さを感じさせず、確かなときめきと青春の匂いを味わわせてくれる。
かとおもえば、急なSF展開で視聴者の度肝を抜き世界観に引きずり込んでしまう。
日本のオタク文化に火をつけたのは間違いなく、この作品とエヴァンゲリオンの力が大きいでしょう。
日本のアニメ文化は2000年代以後、大きな隆盛を見せます。
様々なアニメを作っては世界中のオタクを虜にして行ったのです。
とりわけハルヒの「先駆け」としての活躍ぶりは言うまでもありません。
前置きはここまでにして、今回は
涼宮ハルヒの憂鬱の面白さと魅力
について書いていきます。
涼宮ハルヒの憂鬱のあらすじ
平凡な高校生活を送ろうとしていたキョンはハルヒに出会う。
入学式にて、ハルヒは
ただの人間には興味がありません。
宇宙人、未来人、超能力者がいるのなら今すぐ私の所に来なさい。
と発言。
席の後ろでその発言を聴いたキョンは、度肝を抜かれるも。
興味が湧き、ハルヒを観察することにする。
ひょんなことからハルヒに目をつけられ、そこから話は急速に進展。
SOS団を結成。
後に長門有希、朝比奈みくる、古泉一樹が入団し。
話は思わぬ方向に進んでいくが・・・
登場人物
ちょこっとした登場人物を紹介。
涼宮ハルヒ
ヒロイン。
日本にツンデレの概念を広げた、神。
現実がつまらないものだと考えており、珍しい物を探求し続ける。
一見、ただの変な人。だが彼女にはとてつもない能力がある・・・
ちなみに、美人であることが言及されている。
尚且つ、運動、勉学、音楽的な才能を持ち合わせる天才肌。
一応それなりの常識は持ち合わせている。
キョン
本名は作中で言及されていない。
席順は涼宮ハルヒの前に座っていたので、苗字はさ行説が有力らしい。
候補としては、鈴木清。とか。
人物的には、面倒ごとには首を突っ込まないタイプ。
年相応以上に、すごく大人で物事を客観視できる。
ただ学業成績はあまりよくなく、運動能力もそれほど。
一応主人公。
長門有希
口数が少ない、図書委員。
しかし、本当は宇宙人である。
作中では物理の法則を変えたり、超常現象を起こしたりしている。
朝比奈みくる
スタイル抜群で可愛い先輩。
小動物的な存在。
実は未来人。
SOS団の中では常識人の部類であり、見た目もすごく良いのでキョンからはオアシス的な存在とされている。
古泉一樹
SOS団に入部した男子部員。
容姿端麗であり、運動神経も良く、学業成績も良い。
学校内で女子人気はすごく高い描写がある。
実は超能力者。
ファンからはホモ的な扱いを受けているキャラである。
キャラソングは長門有希の物と並び、かなりの人気があった。
涼宮ハルヒの憂鬱、名場面集
名作に名場面アリ。
ということで、ここでは少しだけかいつまみ、この作品の名場面を紹介したいと思います。
1.野球回
名作は割と野球回を取り入れているという印象があります。
この作品も野球回がありました。
とあるチラシを見つけたハルヒは地域の野球大会に出ることになる。
SOS団の編成では人数が足りないので、知り合いを呼んだ寄せ集めのチームで試合をすることになるのだが。
試合は予想通り、ワンサイドゲームになると思いきや、とあるキャラクターのインチキ行動により、とんでもない方向に・・・・
2.ライブアライブ
伝説のライブ回です。
文化祭でバンドグループがライブを発表しようとしていたところ、突如欠員が出た。
一人は扁桃炎、もう一人は手の骨折。
その時のピンチヒッターがハルヒだった。
(ギターは長門)
生まれて初めて、ライブ、しかもボーカルをするハルヒの運命やいかに。
ここらへんでハルヒの心には大きな心境の変化が取れることが分かる。
3.閉鎖空間
エヴァンゲリオン的な回ですね。
ハルキョン成分が一番強い回、ともいえるのではないでしょうか。
割と少ないラブコメ的な回なのですが、だからこそ萌える回でもあります。
個人的にこの回を最終回ではなく、アニメ放送の中盤に持ってきたところはアニメスタッフの英断だと思っています。
セカイ系と学園生活がここまでのシナジーを生むとは・・・
ここからは作品の書評を書いていきます。
この作品は2つの側面があります。
1つは学園モノとしての完成度の高さ。
2つ目に、SF作品としての怪しい魅力。
2つの遠い概念が見事にミックスされ、そこから生まれるシナジーはすごく大きかった。
僕自身、初めてみた時は中学生でした。
当時はアニメと言えばワンピースとか、アニマックスでやっているドラゴンボールとか。
そう言った激しい物を連想している自分がいたわけですが、
この作品を見て、
日本のアニメーションは凄いな
と素直に思ったものです。
そこから、日本の娯楽作品に魅せられて僕の実生活は大きく狂っていきました。
土日は野球が終わった後、一直線にパソコンの前に座りアニメ視聴。
小説もいろいろ読んだりして、黒歴史ですが自分で書こうともしました。
今文章と向き合う仕事をしているのは、その時の影響が強いのかもしれません。
(そう考えると、人生は面白い)
僕のようなオタクはたくさんいた
一見するとすごく酔狂な感じですが、当時、僕と同じような運命をたどった人は多いと思います。
ネットでも、ハルヒに対して
「俺の人生を返せ」
というコメントを良く見ます。
つまるところ、涼宮ハルヒの憂鬱という作品は
オタクの入門書
であり、抜け出せない泥沼を作り出す作用があるのです。
奇跡的なバランスを保ち、回っている作品
涼宮ハルヒの魅力は多々あります。
- 等身大の学園生活の魅力。
- キャラクターの魅力。
- 作画的な魅力。
- 音楽的な魅力。
- SF的魅力。
- 設定的な魅力。
普通そういった魅力を詰め込むと作品の方向性が定まらず、駄作になります。
しかし、ハルヒはそれらの魅力が全て同じ方向を向き。
奇跡的な配分で回っているのです。
まさにすべてを兼ね添えた天才的な名作であり、京都アニメーションの一大功績であると言えます。
ハルヒダンスは世界を席巻したが
ここで、疑問に思った人もいると思います。
「お前はあのダンスを踊ったのか?」
と。
涼宮ハルヒの憂鬱は音楽的な分野でもとてつもない人気があり、EDテーマの
「ハレ晴レユカイ」
は、キャラクターが躍る演出がされています。
それは世界的な人気を誇り、世界をつなげた実績を持ちます。
僕はその踊りは踊りませんでした。
理由は、
これを踊ってしまうと人生が終わってしまうな。
と中学生ながら直感していたからです。
その直感はすごく正しかったと思います。
でも、心のどこかで後悔している自分もいます。
文学的な教養の高さ
ここまではオタク的な魅力を語りました。
しかしながら、文学的な教養のある作品だと思います。
セリフ一つとっても、すごく考えさせられるワンセンテンスがあります。
話の展開一つとっても、見事なまでの起承転結であり。
これは現在、文章を書く仕事をしている僕が見ても、驚異的に感じる部分があります。
そういった意味を持って、今視聴を悩んでいる人がいるのであれば。
ぜひ見てもらいたい。
と思っています。
大人になってみると分かる、作品の良さ
当時の僕はただがむしゃらに作品と対峙していました。
しかし、大人になっていろいろな経験をした後になってみると。
また新しい発見があるな。
と思いました。
子どもが見ても面白くて、大人が見ても面白い。
それが本当の名作なんだと、大人になってオタクな僕が思うことですかね。
オタクな作品を見るのに抵抗があるのなら、勉強をすると思ってみれば良い
人生何事も経験です。
見るのに抵抗があるのなら、
引き出しを増やす
という大義名分を作ってみてみること。
これをお勧めします。
オタク的な作品と思われがちですが、実際のところ作品に萌え要素はあまりなくて。
哲学的なエッセンスが多いに漂っています。
現在は物があふれた時代です。
そう言った時代だからこそ、豊かな人間観が必要になるワケです。
ですから、ここは一つ視聴してみることもお勧めします。
どうやってみるのかって?大丈夫。それも抑えています。
【アニメ】涼宮ハルヒの憂鬱を無料で視聴する方法。【合法です】
現代では、面白作品を罪悪感なく無料で見れる方法は存在するのです。
まとめ。涼宮ハルヒの憂鬱
ということで、魅力とか面白さとか。
いろいろ語りました。
とはいえ、「百聞は一見に如かず」の言葉通り。
見ないと分からない良さがありますから、ここは一つ視聴をお勧めします。
見ることによって、あなたの属性が一つまた増えるかもしれません。
その責任を僕は取りませんが、あなたがこちら側に来ることを僕たちは拒みません。
おさらい、具体的魅力
- 奇跡的な作品
- 大人になるからこそ、凄さが分かる
- 哲学的な素養も兼ね添える
こういった感じですかね。
まあ、こんな感じで、好きなことを語ることが出来ましたので今回はこれぐらいにしておきます。
ご清聴ありがとうございました。
人間のまことの性格は、彼の娯楽によって知られる。
レイノールズ