野球

国見比呂の能力と人物像。現実選手と比較、プロ入り後何勝できるか?

H2の主人公と言えば言うまでもなくこの人、国見比呂。

あだち充作品の中でも、屈指の人気を誇るキャラクターではないでしょうか。

今回はこの国見比呂について掘り下げた記事を書いていこうと思います。

国見比呂という人物を通して、H2という作品の面白さを再確認してもらえればと思います。

国見比呂ってどんなキャラクターなの?

H2の主人公です。ポジションはピッチャーと外野をこなす。

千川高校のエースピッチャーで野田敦とともに野球部愛好会を正式に野球部に変えた人物。

本来は橘英雄とともに強豪私学に進むつもりでしたが、ヤブ医者によって「君の肘はあと3か月で壊れる」と宣告されたのをきっかけに、高校は野球部のない千川高校に入学。

右投げ右打ちのオーバーハンド。いわゆる本格派と呼ばれるタイプの投手。球種は高速スライダー、高速フォーク、スローカーブ。

野球に関する能力。投手編

3年時の主だった投手能力はMax152キロのストレート。高校生レベルでは捕球できないスライダー。140キロフォーク。スローカーブを操る。

それに加えて、バッティングマシンよりも正確と言われるコントロール。延長15回を投げても余力を残すスタミナ。味方がエラーをしても全く乱れないメンタル。投げ終わった後は9人目の野手と言われるほどのフィールディング。など。怪物クラスの能力を誇る。

それに加えて、打者のレベルに合わせてボールの球威を調整することが出来るなど器用さも光る。

戦績

  • 2年夏→甲子園大会2回戦敗退。
  • 3年春→選抜甲子園大会制覇。
  • 3年夏→甲子園大会決勝進出(決勝戦の試合結果は作中では描かれていない)

ノーヒットノーラン1回、完全試合1回、完封複数回。

野球に関する能力。野手編

外野を守らせれば、並みの本職を超える上手さを見せる。ただ、作中で木根に対し

「広い甲子園のセンターを守れる奴はあいつしかいねえ」

「あいつより上手いセンターは明和一にもいない」

と語る様に、守備で言えば木根>比呂であることが伺える。

 

打撃においては、「投手をしていない比呂は別人だ」と橘に言わしめるほどの実力を持っている。

打者タイプとしては鋭い打球で外野の間を抜く中距離打者。

それに加えて、サヨナラの場面で回ってくると並はずれた集中力を持つ。橘からは「サヨナラの場面の比呂は俺よりも打率が良い」と言われている。

その言葉通り、作中においてサヨナラの場面では打率10割を記録する。

足も速く盗塁を決めるシーンが描かれており、走攻守が揃ったオールラウンダーというのが国見の野手像であると言える。

国見比呂の野球に対する考え方

普段は飄々としているが、野球に対しては人一倍強い思いを持っている。

作中初期ではヤブ医者から野球が出来ないことを宣告されても、その思いを断ち切れないことが見受けられた。

また野球の試合で愛好会を弄び馬鹿にしていた初期木根に対しては怒りをあらわにして制裁を与えたり、勝つために手段を選ばない広田に対して真っ向勝負で向き合わないなど、野球に対して斜に構えている人間に対してはそれ相応の態度をとる。

橘とは違いプロ野球に対する思いはそれほど強くないようで、別に草野球選手でも構わないとも語っている。

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国見比呂と現実選手との比較

ここからは、個人的主観の記事となります。現実選手との比較ですね。

実際に怪物的な能力を持っている選手と国見を比べてどのような結果になるのか、掘り下げていこうと思います。

VS田中将大

駒大苫小牧で最強のエースとして君臨した田中将大と国見比呂はどちらが上なのか。

田中将大がいた駒大苫小牧は夏2連覇を達成しています。(2004、2005)。

一方で国見は2年時に夏2回戦敗退、3年時に春優勝、夏決勝進出。戦歴で言えば甲乙つけがたいですね。

スペックはどうでしょう。150キロを超えるストレート、縦に割れる切れ味鋭いスライダー、厳しい大会日程をこなすスタミナ。そして、マウンドでの闘志は当時から高校生離れしていました。

これに関しては難しいですね。ただ田中は高校生時代はさることながら、プロに行ってさらに進化した投手です。

当時はまだ粗削りなイメージがありましたので完成度で言えば国見>田中でしょうか。ただスケールで言えば田中>国見かと。

いくらなんでも24勝というアンタッチャブルレコードは国見でも達成できないと思います。

VSダルビッシュ

プロ入り後は歴代でも最強の投手と言われているダルビッシュですが、国見と比べればどちらが上なのか?

ダルビッシュの戦績は4度の甲子園出場、その内3年時の選抜ではノーヒットノーランを達成しています。また2試合連続の完封も記録。防御率も一点台と素晴らしい物を誇ります。

田中と同じく、甲乙つけがたい。

スペックはどうでしょうか。

ダルビッシュの高校時代はやはり全てにおいて高い能力を誇っていました。しかしながらケガをかばいつつ投げており、2番手の真壁君が奮闘している印象も強くあります。

とはいえ、それを差し引いても多彩な変化球を扱い、時には投げ方を変えるクレバーな投球+打者をねじ伏せるピッチングは高校時代から建材だったと思います。

とはいえ、全体的な能力は国見>ダルビッシュかなあと僕は思います。ただ、田中と同様にダルビッシュのすごさはプロに行ってから花開いたわけで、スケールで言えばダルビッシュ>国見という印象があります。

VS桑田

常勝PLで名をはせた桑田真澄はどうでしょうか。桑田は甲子園に5度出場しています。

高1の頃から出ていて、優勝2回、準優勝2回、ベスト4、1回。というすさまじい記録を残します。

投手成績は20勝3敗、防御率1.54。打者としては本塁打を6本放っています。

選手としての戦績、これに関しては言うまでもなく、桑田>国見であると言えるでしょう。

とはいえこれは他の選手でも言えるのですが、高校の地力が違うので厳密に言えば比較は難しいですね。そこは悪しからずって感じです。

 

スペックで言えばどうでしょう。

140キロ中盤のキレのいいストレートと捕手の構えたところに投げ込むコントロール。フィールディングも並はずれています。

マウンドさばきも20勝しているところを見れば申し分ありません。ちなみに高校時代はカーブ以外の変化球は封印していたと語ります。

ここに関しては桑田の底が知れないと感じます。タイプ的にも国見と似ている桑田。個人的な主観では、投手としては国見>桑田、総合力では桑田>国見という印象でしょうか。

桑田は打撃においても高校生離れしており、ホームランを初めとする長短打を打てることを考えれば、やはり規格外の選手です。

国見のサヨナラに強い部分を加味しても、総合力は桑谷に軍配が上がるのかなと。

国見比呂はプロでどんな成績を残すのか

せっかくなのでこれについても考察していこうと思います。作中では語られなかったプロ野球での活躍です。

通算成績で200勝は堅いと思います。

上の通りで超一流の壁と言われる200勝は堅いというのが僕の印象ですね。

200勝をする上での必須条件を端的に語れば、

  1. 丈夫さ
  2. 試合を作れるか
  3. スペックの高さ

この3つが挙げられます。

丈夫さ

国見のケガに関する強さを語るエピソードにおいては、医者に

ガラスはガラスでも防弾ガラス

と言われるほどの丈夫な肘を持っています。投手において肘は比較的ケガをする部分でダルビッシュ選手や大谷選手も手術していることから、天性の肘の強さはプロ向きと言えるでしょう。

また守備時に野手と交錯し、脳震盪を喰らってもマウンドに上がる根性はプロ野球においても一つの武器として使えると言えます。

かつてはダルビッシュ選手もケガをしながら日本シリーズで投げていることから、ケガをしても抑える気概というのはプロでも活きる部分かと。

試合を作れるか

200勝するうえで大事なのは、勝ち投手の権利を得ることです。

例えば先発した試合の序盤でKOされてしまえば、勝星は増えず200勝は遠のいていきます。

登板した試合で確実に試合を作り後続の投手にバトンを渡す、もしくは完投することが200勝するうえで大事なのです。

そういった意味では打者によってボールの球威を変えスタミナ配分出来、コントロールも抜群で大崩れしない国見は試合を作る能力もずば抜けています。

そもそも作中では、試合を作れなかったシーンがないわけですからね。

スペックの高さ

そして最後に能力が優れているか。ここが問われますね。

山本昌はキレのいい真っ直ぐとスクリューボールで打者を翻弄しましたし、工藤もまたキレのいい真っ直ぐと一級品のカーブボールで凡打の山を築きました。

200勝するピッチャーはみんな高い能力とオンリーワンの武器を持っているのです。そういった意味では国見は言うことが無いでしょう。

消えたと錯覚されるスライダー、152キロのストレート、正確無比のコントロール。これだけでもプロでやっていける武器は揃っていると言えます。

200勝は恐らくできるかと

ということで、よほど勝ち星に恵まれない限りは200勝は出来るのではないでしょうか。

作品を何度読み返しても毎年現れる、「10年に一人の逸材」とは格が違う気がしますね。

プロ一年目の成績はどうなるのか?新人王は取れるのか?

新人王は取れるのか?と言えば取れる確率は高いと思います。

高卒で新人王を取った松坂大輔のスペックが150キロ中盤の真っ直ぐ、横滑りするスライダー、縦に大きく割れるスライダー、カーブ。それに9回投げ切れるスタミナ。といったことを考えれば、それに近い能力を有している国見は充分新人王を狙える位置にいるのではないかと思います。

新人王はその年のレベルに左右されますが、国見ならば2桁勝てる素質は充分あり、2桁出来れば当落線上でしょうから確率は高いのかなと。

ちなみに松坂は高卒で15勝しており、そう考えれば平成の怪物の名は伊達じゃないと思いますね。

まとめ。国見はカッコいいピッチャーだ

上の通りです。小学生のようなコメントですがこれぐらいしか言えないぐらいのカッコいい投手です。

現代にいれば、間違いなくスターになっていたであろう傑物だと思います。

 

ということで、個人的な考察も書き終えたのでこれぐらいにしておきます。

ご清聴ありがとうございました。

 

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