かれこれいろいろな本を読んでいますが、
星の王子さま。
この本程僕の胸を打った作品はないと思っています。一言で言えば、名作。しかしながら、名作以上の物であることは間違いなく一人の人間が新しい価値観を生み出すうえでこれほどまでにうってつけの本もないと思います。
読めば、人の心に「確実な何か」を芽生えさせる力を持っているのです。
目次
星の王子さまはどんな人にオススメ出来るのか?
- これから本を読み始める人
- 読書とは何か分からなくなってきた人
- 人間関係に疲れている人
特に、しばらく本を読んでいなかった人にとっては活字から前後の文意を読み取るいい運動になります。読書の基本を抑えるうえでもこの本は非常に良い相手になってくれるのです。
今回の記事の概略
- 大まかなあらすじ
- 解釈と感想
- オトクに購入する方法
今回の記事は上の3つの手順によって展開して行こうと思っています。本の内容からわかることと、そこから出来る解釈。そして最後にいかにオトクに変えるのか。まあ、気になったら手に取ってみてほしいです。
1.星の王子さまのあらすじ
星の王子さまのあらすじを書いていきます。
どこか遠い星からやってきた王子さまとサハラ砂漠に不時着した飛行機乗りの僕、この2人が物語を作り上げていきます。
星の王子さまと僕は最初全くもってかみ合わないのですが、一緒にいる時間が長くなるにつれて、次第に打ち解けていきます。
打ち解けていくにしたがって、王子さまは今までいろいろな星を旅をしてきた話を「僕」にしてくれるように。そこで様々な星にいる住人達とのエピソードも話してくれます。僕にとって面白い話ばかりで、考えさせられることや笑顔になることや、悲しくなることも沢山あった。
「僕」は話していく内に、知らない間に自分が「つまらない大人」になっていることに気づきます。
大人になるにつれて、いろいろなモノを忘れて置いていってしまったなあ。と。
最終的に旧知の友のように打ち解けていた王子と僕は別れなければならなくなる。ただ、そういった中で僕は数字や目に見えるものよりも本当に大事なものに気づく。
夜空に消えて行った王子を見て、僕は涙する。
本当に大切なものは目に見えないところにある
作品の答えはありません。
この自己啓発書の変わっているところは、明確な答えがない所にあります。
星の王子さまを読んで、どういったことを思うかは読んだ人間にゆだねられるのです。
答えはあなたが出してください。
と。そしてこれがこの本の素晴らしい所なのではないか。と僕は思っています。
人間は日々、考えることを放棄して生きています。勿論考えている人もたくさんいるわけですが、その発露は他人の考えの受け売りが大概です。
政府、メディア、仕事仲間。
これ自体悪いことではなく、現代社会はある程度の惰性と周囲からの同調で考えなくとも何とか生きていくことが出来ますから、そういった意味では大半の人は楽な方法で生きているわけです。
作品が機会を与えてくれる。
しかしながら、人は賢い動物です。
自分の頭で考えるから生きる価値というものは生まれてくるのです。
そういった意味において、この本は人間を人間たらしめるうえでの第一歩である
考える機会
これを僕たちに与えてくれる一冊です。
時間がかかる本です。
そこにあるすべての話に意味があります。ページ数はそこまで多くないのに読み終わるまでに多くの時間がかかる。
2.この本から読んでみた解釈とか、感想。
まあ、話の大筋は書いたのですがあくまでも大雑把に書きました。理由はネタバレになるというものが一点。
さらにもう一つ。この本はサン・テグジュペリが書いたオリジナルを読むことに大きな意味があると思っているからです。
この本で本当に大事なのは結論や結末ではなく、間にあるエピソードです。
この作品で注目すべきところ
僕はあらすじでネタバレを書きました。
最終的に王子と「僕」が別れることになる。
話の結末を書いてしまうという本の紹介をする上で最大の愚行。
でも、こんな結末、不慮の事故で僕と王子が出会って喧嘩してそれでもちょっとずつ距離を縮めて、いろいろな星の話を聴き、結局は王子と深い関係を気付くプロセスに比べればはるかにどうでもいいのです。
「そこに至るまでの道のり」にこそ、この作品の答えがあると思うのです。
星の王子さまがが伝えたかったことは何なのか?
結論をここで出していこうと思っています。ただこの結論はあくまでも僕が導き出したものです。
だからめちゃくちゃずれている回答をしてしまっている可能性もあります。
それでもこの本のすばらしさを伝えるために、僕はこの作品が何を伝えたかったのかを文章で表現したい。だからこそ、書いていくのですが、結論を言えば、サンテグジュペリは
人間という知的生物の難しさ
を僕たちに伝えたかったのではないかと、思いました。
人間は考えられる。だから難しいことばかりだ。
人は考えることが出来、そこに答えを出すことが出来ます。
ただ、賢い人間が一つの場所に集まることでいろいろな答えが生まれてきます。そうなってしまうと何が本当の答えかわからなくなり、生きることがむずかしくなってしまいます。
これを読んでいる方も、
答えがない道を歩いている
のではないでしょうか。
この本はその「生きるのが難しい人間」を前提にしたうえで、人間とは何か、本当に大事なものは何なのか。形がない物とは?
そういった、無理難題に対して作者が途方もない時間もかけ、「答えのない、答え」を出そうとしたのではないかと、僕は解釈しています。
人に答えはない
昨今は人間という生き物に対し、こういったものである。という答えを出す本が多く出版されるようになりました。
それでもやはり、人間という生物にこれという形はないのだと思います。
一人一人に価値観があり、譲れないものがある。人の数だけ考え方が存在するのです。
そういった中で大事なものは、
やはり目の前の人間を大事にすること
なのだと、この作品は伝えたかったのではないでしょうか。
それはあまりにもありふれたフレーズなのですが、作品の中で物語形式で伝えられるからこそ、腑に落ちるところがあると思うのです。
3.星の王子さまをオトクに購入する方法
最後にオトクに購入する方法ですが、まあお得も何も500円弱で購入できる本です。
すき家の牛丼とそれほど大差のない値段で購入できるので、ぜひ手に取って見てもらえればと思います。
時間短縮するのなら電子書籍
今すぐに読んで、その世界観に身を任せたいのであれば電子書籍で出版されているのでそちらで読んでみることをお勧めしますね。
一応試し読みが出来るので、そこから肌にあっているかを確認しつつ。
まとめ。
この作品から学べることは実に多いと思います。
そういったこともあるので、是非とも手に取ってもらえればと思います。