万人に使える打撃理論
これを今回は紹介したくて、書き上げました。
目次
本記事の内容
- 軟式と硬式は別である
- 具体的な打ち方について
- 軟式野球で大事なことは、外野ノックを打つ感覚
- スランプに強くなるために
【打ち方】軟式野球と硬式野球は別物である。
大前提。
軟式と硬式の打撃にはそれぞれに異なった哲学があり、まずはそこの認識を持つことががすごく大事かと思われます。
軟式打ちと呼ばれるものについて。
今回の本題である、軟式の打撃の真髄を先に書いておきます。結論、軟式打ちとは
「捕まえる」が表現的に近いと思います。
ボールをしばくのではなく、捕まえるのです。空中に舞うホコリを網で取るような感じでしょうか。力を入れる必要はありません。むしろ邪魔なくらいです。
そして、ボールの一点ではなく全体を捕らえる感じです。
とはいえ。それが出来れば苦労はない
しかし、それが出来れば、みんな4割打者です。
やはり、打撃は結論だけでなくそこに至るプロセスをしっかり理解するべきなのだと思います。
そのうえで、体現できるようになること。
そうすれば、確率は上がっていくはずです。
今回は具体的な論理を語る。
ってことで、今回は
どうすればボールを面で捉えられるのか。
そして打った打球がショートの頭を超えるライナーを打ったり、外野の3メートル頭上を越える飛球を打つことにつながるのか。
経験則より、書いていこうと思います。
順を追って説明していきます。
軟式野球の打ち方について。
- 当てる
- 乗せる
- 前にもっていく
軟式野球の打ち方・万人に使える技能1.当てる
第一に来るのはやはりここだと思いますね。
当てることです。
これは、単に「当てる」という話をしているのではなく
スイートスポットに当てる。
ということです。
当てるだけ、と芯に当てるは全然違う。
コンパクトスイング=スイングを小さくする
でないことをここで書いておきます。
自分のスイングで確実に芯で捉え、野手の間を抜く鋭い打球を放つ
これがコンパクトに振る、ということです。
プロ野球にはお手本がいる。
吉田正選手、森友哉選手。
こういった選手も良いです。
YouTubeならば、パリーグTVで見れます。
ボールを芯に当てるのはどうすればいいのか?
マスコットバットを振る
ただひたすらに振り続ける
すごくシンプルなのですが、これ。
重いバットを振り続けていればバットコントロールが身に付きます。
なぜならば、スイングするときに軸がブレなくなる筋力が身に付くからです。
素振り=バットを使う筋トレ
です。
スイングに一本の芯が通っていると、目線がずれることが減り、さらにパワーのロスが抑えられます。
(回っているコマをイメージすれば分かりやすいかも)
結果、ジャストミートする確率が上がりそれが野手の間を抜く打球になるのです。
軟式野球の打ち方・万人に使える技能2.乗せる
最初に「捕まえる」という感覚を話しました。
その捕まえるという感覚は突き詰めれば
「乗せる」
という表現に行き着くのだと思います。
(人生で野球に携わってきた人は耳にしたことのある表現だと思います)
では、乗せるという感覚を言語化してみるとします。
乗せる=ボールの軌道にバットを乗せる
「乗せる」という感覚は
ボールの軌道にバットを乗せる。
ということであると言えます。
簡単な図です。
バッティングはバットとボールを使った交通事故
ボールを迎えに行くのではなく、前から来るボールのラインにバットを入れる。
あくまでも相手から勝手に来るわけであり、ボールの通り道にバットを入れること。
この意識です。
軟式野球の打ち方・万人に使える技能3.前に持って行く。
つまるところ「フォロースルー」ですね。
打撃は「ベクトル量」が大事になります。
「力の向き」こそが重要なのです。
力の方向をいかにしてフェアゾーンに強く向けられるか、より深く掘り下げればセンター方向に向けられるか?
それが質の良い打球を飛ばすカギになります。
大飛球にはセンター方向への力がかかっている
良い打球とはセンター方向に強くベクトルがかかっている打球です。
レフトへのホームランも、ライトへのホームランも結局センターへ強い力がかかっているからこそ生まれるのです。
一旦まとめる。3つのポイント。
- 当てる
- 乗せる
- 前にもっていく
【本題】全てを統合するために
まあここまで書いたのですが、
割と当たり前のことばかり書いているように思うし、多くの人はそれが出来たら苦労しない。
と思っているはずです。
そう思うのはもっともで、僕だって指導者から当たり前のことを言われて中々実践できなかったことが多々ありました。
そういった中で、僕が導き出した、打席で使えるバッティング技術は次の通りです。
3.外野ノックを打つつもりで打席に立ってみる
ノックを打つ感覚で打席に立つ。
これが、もっとも理想的なボールの待ち方になるのかなと個人的には思っています。
外野ノックを打つ時の感覚は理想的であると思う。
手元にバットがある人はぜひ試してみてください。
外野の定位置にフライを打つ時に感覚を。
そのとき、体のどこにも無駄な力が入っていないはずかと思います。
ぶっちゃけ軟式野球は当てにいってOKです。
こういったことを言ったら、アレだと思いますが、正直な話草野球は思い切り振らずに当てにいった方が良い結果が出ます。
外野フライが無理だったら、ショートゴロを狙ってもいいと思います。ショートゴロが無理ならぼてぼてのゴロでも良いです。
とにかく、当てさえすれば。と思って打席に立っていれば帰ってそれがいい結果につながるのです。
追記。打席での意識
兎に角ボールに当てて、外野の定位置までノーバウンドで飛ばすことを意識すること。
これを明確にイメージして打席に立てるようになれば、打率は+1割も堅いです。
足を上げるタイミングやテイクバックは各々で。
ここで足を上げるタイミングやテイクバックが気になる人は、そこまで気にせずに行きましょう。
例えば、ノックを打つ時も足を上げるタイミングなんて、気にしないはずです。ただ外野に打つべくバットを振るはずです。
兎に角、
ボールのラインにバットを置くこと。
この一点のみ、意識する感じです。
どうでしょうか。試行錯誤の末に行き着いた打ち方です。
どうでしょう。あえて名前を付けるのであれば
ノック打法
でしょうか。
実践してみることをお勧めします。
百聞は一見に如かず。まずは近所のバッセンで。それでも無理なら実践ぶっつけでも。
ノック打法のまとめ
- 出来れば外野フライを打つつもりで打席に立つ
- バットに当たってくれれば御の字という気持ちで振る。
- 外野の定位置に飛ばすことをイメージし、その通り肉体が動いてくれれば最高です。
こんな感じでしょうか。
こういった風に書けば、にわかに打てるかどうか信じがたいかと思いますが、実際にやってみればいいと思います。
特にボールに差し込まれて詰まることが多い人や、空振りが多い人にです。
とにかく当てよう。三振じゃなければ御の字、
という低い意識が意外と結果につながるのです。
ノック打法をより充実させる手段
最新のビヨンドを使うこと
バットで捕まえる打ち方とビヨンドの相性は抜群に良いです。
ウレタン部分(ゴムみたいな部分)がボールを掴む役割を持つからです。
そういった意味ではビヨンドを使うこともありです。
最近の草野球で猛威を振るっているのはビヨンドマックスレガシーでして、これを使えばヒットが増えて長打増えます。
一番人気のミドルバランスです。
操作性×飛距離
このシナジーはマジでエグイです。強いチームに一本って感じの必須装備です。
飛距離を追求したトップバランスです。
遠心力×ウレタン性能
これによって、飛距離伸びはかつてないほどの物になるだろうと思います。
どちらがいいかは、人によりますが率を上げたいならミドルが良いです。
まあ両方チートに近いと思っています。
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最後に。バッティングを深堀すればスランプに強くなる
バッティングは水物。
調子がいいかと思えば、次の瞬間にはスランプが待ち受けている。
これがバッティングの怖さです。
それでも絶望するにはまだ早いと思っています。
確率の良いやり方を深堀して、基本を固めていくこと。
これさえできれば、スランプに対しある程度強い、
「安定感のあるバッター」
になれるのではないかと思います。
遠くに飛ばしたい?ヒットをたくさん打ちたい?
それならば今から動き出しましょう。
それだけの道具と理論が現代軟式野球には揃っているのですから。
軟式野球における技術確立。
これからより一層深く野球に携わるならば、次の本はどうでしょうか。
本の内容は
「ワンプレーの質をいかにして磨き上げるかについて」
草野球といえど、野球は野球です。
多くの技術論を確立した野村監督の哲学からは、試合で結果を出すための秘策が惜しげもなく公開されています。現代野球の礎を築き上げた名伯楽はどういった考えをもってして、戦いの哲学を身に着けたのか。
1動作の意味、1プレーの意味。それを知ることで野球の奥深さを学べるのではないかと思っています。僕はこの本を読んで野球というのは人生の縮図のようなスポーツだなと思わされました。
また、野球のみならず人間としてより高いレベルに自らを引き上げるにはどうすべきか?これも説かれた人生の書ともいえます。その考え方は今後の人生にも大きな影響を与えることになるのではないかと思います。
野村克也「野球は頭のスポーツ」
考えて結果が出た場合それは非常にうれしいことです。
趣味の領域を超えて実生活にもいい影響を与えるものであると僕は思っています。
最後に、僕の好きな言葉を一つのこし、ペンを置きたいと思います。
疑わずに最初の一段を登りなさい。
階段のすべて見えなくてもいい。
とにかく最初の一歩を踏み出すのです。
Take the first step in faith. You don’t have to see the whole staircase, just take the first step.
~キング牧師~