軟式野球でヒットを打てない。こうなれば練習だ。
それでも、どういった打撃練習が技術向上に効果的なのかわからない、という人は割かしいるのではないかと思います。
マグレで振ってヒットは打てるかもしれません。それでも、それは運よく出た一本です。
本当に良いバッターとは狙ってヒットを打つもの。でも、そういったヒットは基本を固めなければ生まれてきません。
ただその基本をどうやって固めていけばいいのか?理解している人は実のところ少ないのではないかと思っています。
ということで、今回は軟式野球の打撃能力を高めるうえでオススメの練習法を書いていこうと思います。
目次
第一に効果的な練習はシンプルなものだと思う。
打撃能力というものは一朝一夕で良くなるものではありません。上達にはそれなりに年月がかかると思います。
例えば、下記で紹介している打ち方もモノにするためには、それなりに時間がかかると言えます。万人に使える=一瞬で身に付く、というわけではありません。
そういった中で行きつく考えと言えば、
前進はしても後退はしない練習が一番大事なのだ
ということです。
これがどういったことなのかと言えば、どれだけ地味でも、泥臭くても良いので、とにかくは「下手になりようがない練習」を誰よりも多く取り組んでいくことが大事なのです。
下手になりようのない練習とは
重たいバットを体全体を使って振ること。それから筋トレですね。
強い体ほど、野球では有利に働きます。当たり前です。
プロの世界でも、肉体を強くすることでヒットや長打増えたバッターはごまんといます。
自宅で完結する野球の野手、打者向け筋トレ。着実に大打者になろう。
素振りと筋トレは絶対に欠かさないこと。一本の素振りは肉体のキレを磨き、一回のプランクは己の肉体の軸を強靭なものにします。
そういったごくごく普通のトレーニングを継続的にこなし続けることによって、基本的な土台は出来上がっていくものだと思います。
シンプルな練習をする上で意識すべきこと
第一に数をこなすことです。
量より質、という言葉もあります。が、基本的には量をこなさないことには質なんてついてこないです。良いスキルとは時間と労力をかけて身に着けるものです。
第二に素振りならば安定感を大事にすべきだと思います。バッターの実力を測る指標としては再現性がくると思います。100回振って出来のいいスイングをどれぐらいの割合で出来るか。
同じ動きをいかにして繰り返すことが出来るか否か。
これが打撃能力に直結するわけです。
打撃は引き算です。
余計なことをすればするだけ、ピッチャーに打ち取られる確率は上がります。
だからこそ、無駄を省いていくこと。それには重たいバットを体全体を使って振ることが最も効果的であり、誰でも出来る特訓に思えます。
第二に思うことバッティングセンターはやっぱりいい練習になる。
活きた球が来ない。
と言われるバッティングマシンですが、それでも前から来るボールを打つのであれば良い練習になると思っています。
もっとも、一番いいのはバッターボックスに立って実際の投手からヒットを打つことなのですが、それは普通の環境では出来ないことだと思います。
ですからバッティングセンターに通うのです。
活きた球が来ないと言われるバッティングセンターですが、工夫次第で出来る練習は山ほどあります。
個人的に思っていることは、普通のバッティングをするだけでは良くない
バッティングセンターで大事なことは、打球のバリエーションを増やすことに終始することでしょうか。
勿論、芯に当てる練習をすることも大事です。
それでも、ほとんどの人は前から来るボールをどうすれば芯に当てられるのか理解していません。明確に言えば、頭ではわかっている物の、体が理解できていないのです。
ですから、打球のバリエーションを増やすことです。
ゴロ、ライナー、フライ。
これらを自在に打てるようになることがバッティング技術の向上において大事なことです。
良いバッターは、狙って転がせるし、狙ってライナーを打てます。そして狙ってフライも打てるのです。なぜ打てるのかと言えば、体が打ち方を覚えているからですね。
スローボールを打ちまくる
90キロ~100キロのボールを自在に打ち分けること。
狙って速いゴロ、狙って速いライナー、狙って高いフライ。
自在に打ち分けることが出来るようになれば、打者としての能力がワンランクアップしたともいえるのではないかと思いますし、つまるところ自分で狙った打球を打ち、ヒットやチームバッティングを出来る選手を「バットコントロールが良い」というのではないかと。
ちょっとレベルが上がれば。
より高い技術を求めるのならば、流し方向にゴロ、ライナー、フライを打ち分けてみる。
これも良いと思います。
流し打ちはプロ野球選手や高校球児が頻繁に実践しているので、普通のテクニックに見えますが、実のところ非常にハイレベルな打撃技術です。
ですから、習得するのには時間がかかると思います。
まずは、普通のゴロ、ライナー、フライが打ち返せるように努力することが大事だと思います。
仮に練習相手がいるのならば。
ここまでは、自分一人でする練習ばかりを紹介しました。ただ、仮に練習相手がいるのであればこういった練習をしてみることもありだと思います。
ノックを打つ練習をする
外野ノックを打ってみる。
これがすごくいい練習になります。
基本的に遠くに打球を飛ばす感覚とは、こういったノックを打つ感覚に通ずるものがあるのです。
乗せる
と言われているのですが、外野フライをノックで打てないことは何も始まりません。
また、バッターに必要なボールを芯でとらえる感覚もノックで養うことが出来ます。
その他にもゴロ、ライナー、フライを打ち分ける中でコンタクト能力が磨かれていく寸法です。
もっともポピュラーな守備練習とされるノックですが、受ける側だけでなく打つ側にも良い練習になりうるのです。
シャトル打ちをしてみる。
コンタクト能力を磨くうえではシャトル打ちも一つ良い練習になるかと思います。
それ程スピードの出ないシャトルですが、自在に変化するのでボールを見極めるうえですごくいい練習になります。
また、良い打球であれば良い音がします。
そこから飛ぶシャトルの距離と速さで自分の実力がどれぐらいなのかを把握することが出来ます。
基本的に打撃練習になるのですが、大抵の野球人はバッティングが好きです。ですから、試合前などの時間で付き合ってくれる人は多くいるのではないかと思います。
シャトルは購入できる
こんなのも売っています。
それに、最近はシャトルを自動で打ち出してくれるマシンもあります。使える場所さえあれば、良い練習が出来るのではないかと思います。
まとめ
個人的に思っていることは自分一人でも全然練習はできる。
ということです。
勿論大人数でやる練習も良いですが、一人で出来る練習。その中で磨かれる感性もあると思います。かの名将野村克也も若かりし頃は一人でバットを振っていた時期があったと言います。
黙々と振り続け気が付けば手は豆だらけになっていたと言います。
それが戦後初の三冠王になる上で必要な要素であったとも、述べています。
大事なことは、自分一人でいるときにいかにして取り組んでいくか。工夫、気付き、その中で上達する要素があると思うのです。
とはいっても。
ともかくは最初に紹介した「下手になりようがない練習」これを思考停止で取り組んでみてほしいですね。
最初のうちは何も考えずに、数をこなすのです。沢山バットを振り、たくさんバーベル上げる。そうすれば振る力が身に付き、振る力をつけることで見えてくる世界もあるわけです。
とまあ、今回はこんなところでしょうか。